大須は萌えているか?

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USBとBluetooth両方使える中華DACを購入してみたら思いの外満足度が高かった話 (TOPPING DX3 Pro+)

最近、PCに繋いでいるUSB DACを新調してみました。

自宅のPC環境って、Windowsデスクトップ機からSound BlasterのUSB DAC(3年半くらい前に1万円くらいで購入したやつ)を経由して、モニターの両脇に置いているBOSEのCompanion 20っていうアクティブスピーカーに音を出している状態だったんですよ。しかし最近ふと、Bluetooth経由からもCompanion 20で音出したいな……という欲が出てきまして。

というのも、少し前にMacBook Proを新調して以来MacBookの使用頻度のが高くなっており、クラムシェルでデスクトップのモニタに繋いで使うことも多いもんだから、デスクトップモニタの両脇に鎮座しているCompanion 20から音出したほうが自然だよなー、っていう。ただ、Sound BlasterBluetooth入力ができないもんだから、Bluetoothレシーバー機能を持ったUSB DACってなんか無いかなあ、と思ったワケです。

適当に調べてみると、日本のメーカーだとBluetooth機能を持ったUSB DACってメインアンプの機能も持った結構立派なヤツばかり見つかるんですね。ガワのサイズもそこそこ大きい。繋ぐ先はアクティブスピーカーなので、そこまで大げさなのは要らないっていうのと、PC周りにあんまりデカい筐体を置けそうな場所も無いのでコンパクトなのが良いなあ……なんて考えていると、そういう自分のニーズを満たしてくれそうな製品を作っているのは中国メーカーが圧倒的に多いコトに気づくわけです。

ただ、中国のメーカーってずいぶん色々あるみたいなんですけど、いかんせんオーディオの知識がそこまであるワケでもないもんだからメーカーの良し悪しがよくわからない。んで、ネットで少し情報収集をしてみて、買ってみたのが以下の製品(Amazonマーケットプレイスのみの取り扱いですが)。

なんでこの製品にしてみたかというと、

  • メーカー自体の評判が良さそうに見えた
  • 割と最近発売されたっぽい(Amazonの取り扱い開始は2021年9月)
  • 搭載されているDACチップは高級機にも搭載されているくらいの代物らしい(ES9038Q2M)
  • Bluetoothコーデックはほぼ網羅している(LDAC/AAC/SBC/APTX/APTX LL/APTX HD)
  • サイズはそこまで大きくない(14.5cm × 12cmくらい)
  • お値段はそこまで高くない(自分の購入時で21,900円)

といったところでしょうか。USBバスパワー駆動ではないのがちょっと残念なところではありますが、電源タップのコンセントは余っているのでまあ良いでしょう。

見た目の高級感はあんまし無いですが、筐体はアルミ製でチープな感じでもないです。フロントパネルのデジタル表示はなんだか古式ゆかしい感じがしますが、まあここは割り切りましょう。入力はUSBとBluetoothのほかに光デジタル×1、コアキシャル×2も備わっていますが、このへんは私は使わないですね。

実際にWindows機にUSBで繋いでみると、別途ドライバのインストールなしですぐに認識してくれました(USBケーブルは120cmのType A-Bが同梱されてます)。出力は背面にRCA、フロントにミニプラグ端子があり、Companion 20へはRCA-ミニプラグのケーブルを使って接続しました。んで、実際に音を鳴らしてみたところ、なんか思いの外良い音が鳴りまして。まあオーディオマニアってワケではないですし、いつも圧縮音源で満足している人間の評価ですので、そのへんはご承知おきください。ただ、今まで使っていたSound Blasterよりもさらに音の解像感が上がっている感じがします。すごくクリアな音。

Bluetoothで接続してみても、音質的には満足できるレベルでした。Bluetoothで主に繋ぐのがMacBookなのでLDACは使えないんですが、それでもまー十分な音が鳴ります。さすがにUSB接続したほうが音が良いような気がしないでもないですが、ブラインドテストとかしたら多分わかりません(ハイレゾ音源も多少持ってるけど、基本的にはほとんど圧縮音源を聴いているし……)。

あと、この製品の美点としてオート待受機能ってのがありまして、この機能をオンにしておくと入力元との接続が切れて1分経過すると自動的にフロントパネルのディスプレイが消えて待機状態になり、接続状態になると自動的に待機状態が解除されたりします。オマケに入力元も判別してくれるので、例えばWindows機からUSB接続で使ったあと、WindowsをスリープさせてiPhoneからBluetooth接続をしてみたりすると、自動的にDACの入力元がBluetoothに切り替わります。DAC側の入力を切り替える手間が無いので、私のようにUSBとBluetoothを両方使ったりする人間からすると嬉しい機能。

この値段でこの音質でこれだけの機能があれば十分な気がしますね。あと気になるのは耐用年数がどれくらいなのかっていうところですが、こればかりは使い続けてみないとわからないので、壊れるようなコトがあればまたブログのネタにしたいと思います。Companion 20もかれこれ10年近く使い続けているので、もしかするとこっちのが先に壊れるかもしれないけど。もしCompanion 20が壊れたら、このDACと同じサイズのスピーカーアンプも1万円そこそこで出ているみたいなので、そいつを組み合わせてなんか適当なパッシブスピーカーを見繕っても良いかもしれないですね。

オーディオ沼にハマりたくは無いので、安価・コンパクトにそこそこ以上の音を出せる環境を目指すのが私のポリシーですが、そんな自分にとっては中華DAC・中華アンプは最適解なのかもしれないですね。あとは短期間で壊れないコトを祈りましょう。