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耳をふさがず高音質なイヤホン、Bose Ultra Open Earbudsを買ってみた話

わりと最近発売になったばかりのイヤホンである、BoseのUltra Open Earbudsを購入してみました。

www.bose.co.jp

これ、最近じわじわと種類が増えつつある耳をふさがないタイプのイヤホンであり、その中でもイヤホンを耳に挟み込んで固定する「イヤーカフ型」と呼ばれるタイプのイヤホンですね。

耳をふさがないタイプのイヤホンは以前から興味があり、骨伝導型のイヤホンであるShokzのイヤホンはすでに2つ持っていたりします(自分が買ったときにはまだ「AfterShokz」ってブランド名だった)。ただ、骨伝導型の難点として「音楽を聴くには不向き」というのがあります。通話をしたり、オーディオブックを聴いたりするには十分なんですけどね。

なので、耳をふさがないタイプで、かつカナル型に匹敵するような音質のイヤホンがあればなあ、なんてコトはずっと思ってました。音質にこだわるなら素直にカナル型のイヤホンを使えば良いじゃん、という説もあるんですが、私の場合以前外耳炎を患ってしまい、耳鼻科の先生からは「あまりイヤホン使わないようにしてね」と言われてしまったんですよね。

その後、症状が収まってしばらくしたあとに、「もう大丈夫やろ」とまたイヤホンを使ってみたら、また外耳炎の症状が再発してしまうというコトもあったため、それ以来カナル型イヤホンの使用は避けています。ヘッドホンなら特に問題は無いんですが、それでも長時間の連続使用は避けるようにはしています。

しかし、外出時にヘッドホンを持ち出すのはめんどくさいところもありますし、それに暖かい季節になってくるとそもそもヘッドホンを装着したくなくなります。なので、耳をふさがないタイプのイヤホンで音の良いやつが欲しかったワケです。

そこでこのUltra Open Earbudsが気になったというワケなんですが、その一番の理由としてレビューの記事や動画を見てみると耳をふさがないタイプとしては今までで一番音が良いという評価があちこちで見られたことと、個人的にBoseサウンドは好きだったからというのもあります。値段が39,600円というかなりの高額なんですが、「耳をふさがないタイプで音の良いヤツ」を求めていた自分にとってはどストライクな商品だったため、思わずポチってしまった次第。

ちなみに、自分が見たレビュー動画の中では以下のものが一番わかりみが深かったですかね。

上の動画の中でも触れられていますが、これまた最近発売になったHuaweiのFreeClipという、これまたイヤーカフ型のイヤホンも気になるところではありますね。こちらも音質は十分に良さそうだし、しかし値段はBoseよりも1万円以上安いという。

ただ、音の傾向的にBoseが一番自分好みだろうというのがあり、また音漏れもBoseが一番少なそう(ノイキャンの技術を外向きに使うことで、音漏れを打ち消す仕組みがあるらしい)ということで、Ultra Open Earbudsに決めた感じです。

実際にしばらく使ってみた感想として、音質は期待通りでした。下手なカナル型より良い音。特に低音の量感はさすがBoseといった感じで、この手のオープン型のイヤホンでここまで沈み込むような低音が出るというのはかなりの驚き。

イマーシブオーディオ(空間オーディオ的なもの)も少し試してみましたが、これは音楽というよりも映像を楽しむ時用かなあ、と感じました。結構ちゃんと空間を感じられる聞こえ方になるので面白いですが、人によって好みが分かれるかな、とも。上の動画でも言われていますが、イマーシブオーディオをONにすると近場の音が聞こえやすくなるという意外なメリットもあります。

あと個人的にヒットなのが自動音量調節機能。これデフォルトではオフになっていて、アプリから有効にすることができる機能なんですが、周囲の雑音の大きさを検知して、周りがうるさいときには音量レベルを上げてくれる機能。電車の中などで使ってみるとわかりやすいんですが、停車していて周囲も静かなときには自分が設定した音量のままで、走り始めて車内のアナウンスが始まったりするとボリュームレベルが上がってきます。

難点としては、レビュー動画でも言われているんですが、かなり露骨にボリュームが上がるところ。どれくらい上がるかというと、もともとのボリュームを25%くらいに抑えておいた状態でも、発車後全開で加速する快速みえの車内でもくっきり音が聞こえるくらいです(東海地方民にしかわからないかもしれない例え)。

もちろん周囲の騒音レベルに合わせて音量を上げるので、まわりの人に音がダダ漏れってことは無いハズですが、ラッシュ時の電車で使用するにはためらわれる機能かも。まあ、そもそもすし詰めの車内ではオープン型のイヤホン自体使わないほうが無難ですが。周囲に人が密着していないくらいの車内であれば問題ないかと思います。ただし、ボリュームレベルは20〜30%程度に抑えておくのが良いかな。これくらいなら、ほぼ音漏れは気にならないはず。

あと、レビュー動画内でホワイトノイズが大きい、と指摘されているんですが、これ自分で聴いている限りではあんまし気にならないですね。もちろんホワイトノイズが無いワケではないんですが、そこまで気にならないという感じ。もしかしたら、ファームアップデートでちょっと改善されたのかも。

Bluetoothの接続が不安定、という指摘もあるんですが、これも今のところそこまで気になってないかな。基本的にずっとiPhone 15 Pro Maxと接続して使っているんですが、接続が切れてしまったのは名古屋駅で一回あったくらい。あとは、たまに一瞬音が右か左に寄っちゃうときがあるんですが、これも「たまに」レベルではあります。これもファームアップデートで多少改善されているのかも。

ただ、AirPodsだったらそもそも接続が不安定になるようなことは皆無と言っていいレベルなので、そういう意味では完璧とは言えません。とりあえず購入したらまずすぐにファームアップデートをすることをオススメします。ちなみに、私がこの記事を書いている時点でのバージョンは1.9.8。

バッテリーもちという点で言うと、スペック的には最長7.5時間の連続再生時間(イマーシブオーディオを使っている場合は4.5時間)とされているんですが、自分が使ってみている感じだと連続使用は5時間くらいが限界と考えたほうが良いかな、という感じです。もしかしたら、自動音量調整を使っている影響もあるかもしれないですね。

しかしまー最大の問題は値段ですよね。私の場合カナル型が使えないという事情もあって飛びついてしまいましたが、カナル型を普通に使っている人がサブとして買うには高すぎる。しばらく待って、値下げがあったら買うとかでも良い気はします。ただ、カナル型のように耳の穴を完全にふさぐイヤホンを長時間使うのはホント耳への負担が大きいので、耳を保護するという観点からもこうした耳をふさがないイヤホンは良いんじゃないでしょうか。