大須は萌えているか?

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楽天モバイルの0円運用が潰されるらしいので、今後のモバイル運用をどうするか問題

先日、楽天モバイルの料金プランが改定(というか改悪)されるコトが発表されていたじゃないですか。

楽天モバイルが7月から新料金「Rakuten UN-LIMIT VII」、0円なくなり月額1078円~3278円、ポイント倍率はアップ - ケータイ Watch

改悪とはいえ、月に1GB以上のデータ通信を利用している人にとっては別に今までと変わらない料金になっており、唯一変化があったのは1GB未満の利用パターンだけ。1GB未満なら料金0円という形になっていたのを廃止し、最低でも月に税込み1078円の料金が発生するようになる、とのこと。この料金改定について、最初「電気通信事業法上問題がある」みたいなコメントをしていたのに、その後の質疑応答で「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」という身も蓋もない本音が飛び出していたというのが微笑ましい感じでした。

楽天モバイル三木谷氏「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」 - ケータイ Watch

この発表を受けて、主にサブ回線として楽天モバイルと契約していると思われる人々が一斉に反発しており、povo 2.0などに乗り換える人が殺到している模様。実のところ、私は昨年iPhoneを機種変したのを機にメイン回線のauをpovo 2.0に切り替えており、ついでにサブ回線として楽天モバイルと契約してデュアルSIM運用にしているんですよね。

iPhone 13 Proに乗り換えて、ついでにpovo 2.0 & 楽天モバイルのデュアルSIM運用に切り替えた話 - 大須は萌えているか?

povo 2.0も「0円運用」が可能であるとして楽天からの乗り換え先の筆頭候補に挙げられているワケですが、しかしpovo 2.0の場合まともにデータ通信しようとするとトッピングを購入する必要があり、1GBまではホントに無料で使えていた楽天モバイルと同列に並べるのは少々違和感があります。もちろん、povo 2.0の「使いたいときだけお金を払えば良い」というスタイルは他にはないものですし、維持コスト面での優位性があるのは間違いないですが。

私がpovo 2.0と楽天モバイルのデュアル運用をしてみようと思った理由は、毎月1GBまでは楽天を使っておいて、それを超えそうになったらpovoでトッピングを買うようにすれば良いんじゃね?と考えたから。しかし、私の場合今でもずっとリモートワークを継続しており、しかもインドア派の傾向に拍車が掛かってしまったものだから、外でほとんどデータ通信を使うことが無く楽天の1GBの枠だけで事足りてしまっているのです。おかげで、基本的に月々の通信量が全然かからないという有様(自宅には10GBの光回線を引いているので、そちらは相応にお金が掛かってますが)。povo 2.0は180日以上料金が発生しない状態が続いていると強制解約されるらしいので、たまに長時間外出するときに24時間データ使い放題のトッピングを買ったりはしました。

しかし、楽天が0円維持できなくなると、今後の運用方針を考え直す必要が生じてきます。

povo 2.0の場合、3GBを30日間利用できるトッピングが税込み990円となっており、おまけにプラチナバンドを持っていない楽天に比べると通信可能な場所が格段に広い(郊外や屋内では楽天ほんと駄目)コトを考えると、楽天を維持するメリットは正直無いんですよね。強いてpovoの欠点を挙げるなら、トッピングの有効期限が月単位ではなく日単位なので、31日ある月では1ヶ月を待たずにトッピングの期限が切れてしまう、くらいでしょうか。

逆に楽天を維持するメリットを敢えて考えてみると、ひとつは楽天Linkという通話料無料のアプリがある点……なんですが、正直自分の場合電話ほとんど使わないからなあ……(仕事のやりとりもTeamsとSlackのチャットと音声通話機能使うし)。あとは、楽天モバイルを利用している場合の楽天市場でのポイント還元率が増える(従来は+1%だったのが、+2〜3%になる)というのもありますが、これは楽天市場を毎月どれくらい利用するかによって有り難みが変わりますよね。

私は昨年楽天証券に口座を作って以降、じわっと楽天経済圏に足を突っ込んでしまい毎月ある程度楽天市場で買い物もしているんですが(家で飲むペットボトルや食料品など、ポイントバックも込みで考えるとAmazonより安いケースは結構ある)まあ月に1〜2万円といったところでしょうか。たまにイレギュラー的に増えることもありますが。楽天のポイントはコンビニなどでも使えて使い途に困ることはあまり無いので良いんですが、月2万円使ったとしてそれの3%ポイントが増えるとすると600円。それを相殺して考えたとして、楽天モバイル3GBまでの料金が1078 - 600 = 478円……と考えればパッと見悪くない気もしますが、しかしこれは毎月コンスタントに楽天市場に2万円を落とした場合という前提を忘れてはいけません。

あと、楽天モバイルのページをよく見るとこの楽天モバイルのポイントアップの注意書きとして「キャンペーンのご利用にはエントリーが必要です」「毎月の獲得上限ポイントはそれぞれ1000ポイント、期間限定ポイントでの付与」と書かれてたりもします。

つまり、ちゃんとエントリーしておかないとポイントアップされないし、どんなに高額な買い物してもポイントアップは最大2000円分で打ち止めになるし、得られたポイントは一定期間が経つと消滅するワケです。……なんだかセコい気もしますね。

だいたいが、「楽天市場のお買い物がポイント最大6倍!」なんて謳っていますけど、その「6倍(= 6%)」の半分は楽天モバイルの利用に関係が無い(普通に買い物すると1倍、楽天カード使って2倍)んだから、この表記もどうなのって気がします。そういうとこやぞ楽天

[拡大画像]楽天モバイルが7月から新料金「Rakuten UN-LIMIT VII」、0円なくなり月額1078円~3278円、ポイント倍率はアップ(3/25) - ケータイ Watch

楽天のヘビーユーザーで、楽天ポイントの倍率が積み上がっていくことに快感を覚える楽天ジャンキーな方であれば楽天モバイルを維持する十分な理由になるとは思うんですが、そうじゃない人にとっては正直魅力に乏しいですね。つまりは、「楽天経済圏に取り込まれる意思のない者は去れ!」というメッセージなんだろうとは思うんですが。結局、0円プランで呼び込んだユーザーが思いの外楽天経済圏にお金を回さないわ、そうこうしている間に楽天モバイルの赤字はどんどん積み上がるわ、というコトで業を煮やした結果こうなったってコトなんですかね。

私のように中途半端に楽天経済圏に関わっている身からすると少々悩ましいところではあるのですが、とりあえずプラン料金相当額のポイントバックがある10月いっぱいまでは楽天モバイル継続でも良いかな、って気がしています。楽天市場のポイントアップは6月1日から先行スタートするみたいなので、6〜10月は高めの倍率でポイントもらえるってコトなんだろうし。その間に楽天がプラチナバンドを獲得、みたいなニュースがあればさらなる継続を考えなくもないですが、しかしプラチナバンド獲得しても即座に繋がりやすくなるワケでもないだろうしなあ……。

今のリモートワーク体制がいつまで続くのかもよくわかっておらず、もし通勤が復活することになるのならまた考え方が変わったりするのかもしれませんが。まあ、タイムリミットの10月まで様子を見ながら考えましょう。