大須は萌えているか?

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iPhone 13 Proに乗り換えて、ついでにpovo 2.0 & 楽天モバイルのデュアルSIM運用に切り替えた話

iPhone 13 Proに機種変しました(前はiPhone 11 Pro)。

……もしこのブログを定期的に読んでくださっている奇特な方がいらっしゃる場合、先日書いた記事内でiPhone 13のコトを「要らん子」呼ばわりしたコトをご記憶かもしれません。その舌の根も乾かぬうちにiPhone 13に乗り換えたとか、コイツは馬鹿なのか?と思われても致し方ありません。いやもうホントに返す言葉もございません。

キャリアの残価設定ローンは安易に使うもんじゃなかった

ただまあ一応理由を申し上げますと、私はauの「かえトクプログラム」というヤツでiPhoneを購入しておりまして、これというのは購入する端末の2年後の残価が予め設定されており、残価分を差し引いた端末料金を分割で払い続け、2年間利用後端末をauに送り返して新しい機種に変更すれば残債は支払わなくて良い、っていう早い話が残価設定型ローンなんですが、つまりはこいつの縛りがあったんですね。これ、2年経過時点で機種変をせずに、特になにも申し出をしなかった場合は残価分が自動的に24分割され、また引き続き分割払いを継続していくことになります。んで、その後任意のタイミングで機種変した場合はその時点での残債がチャラになります。

このプログラムで設定されている残価は一般的な中古買取り価格よりは高めに設定されているようで、2年ごとに乗り換える前提ならば悪くは無いプログラム。私はiPhone13の発売時点でちょうどこのプログラムの丸2年経過タイミングだったワケですが、試しにさらに一年支払いを継続した場合の総コストを計算してみたんですね。そしたら、かなり高くついてしまうことが判明してしまいまして(もっと早く気付けよって話なんですが)。

そもそも、キャリアで販売されているiPhoneの値段はAppleで直接購入するよりも割高になっており、しかも「かえトクプログラム」を利用している場合「アップグレードプログラム料」という形で毎月390円を機種代金とは別で徴収されている(最終的にプログラムを利用しないまま端末代金を全部支払った場合は戻ってくる)ため、「3年で乗り換える」という中途半端なチョイスをした場合全然トクじゃないワケです。かといって、端末料金全部支払うとなるとAppleで買うより高くつくという、基本的に2年での乗り換えを強いられる状況なワケですね。

そんなワケで、苦渋の決断としてiPhoneを新しくすることにしました(?)。んで、また結局「スマホトクするプログラム」っていうauの新しい分割プログラムで乗り換えてしまったワケですが。ただ、新しいプログラムは条件がややマシになってまして、プログラム適用時にauが端末を回収する点は変わりないものの、その際にまたauで新しい端末を購入する必要が無くなりました。また、プログラム利用料も無料になったのも改善点。

あと、端末料金をau PAYカードで支払うと分割料金の5%がポイントバックされるみたいで、私の場合ずっとau Walletカード(au PAYカードの前のブランド名)で支払っているので恐らくこれも適用されるハズ。そんなワケで、またauの策略にホイホイと乗せられてしまったのでした。ただ、端末自体の料金はAppleから買うより割高なのは変わりが無いしなあ……2年後はAppleから直接購入するようにしたい……。あ、でも楽天モバイルだけはAppleと同じ料金で販売しているのめっちゃ良心的ですよね。それに楽天ポイントも使えるワケでしょ?

povo 2.0に乗り換えた

iPhone 13は5G対応端末であり、今まで4G端末を使っていた私の場合は機種変と同時に5G用のプランへの移行を求められます。とはいえ、私が使っていた「ピタットプラン」は5Gにしても料金は変わらないんですが。ただ今回は、端末が届いたあとすかさずpovo2.0に乗り換えました(機種変更手続きの途中で乗り換えるのはマズいらしい)。乗り換え自体はpovo2.0のアプリ経由で行うんですが、auからの乗り換えであればMNP等の手続きは要らないし、手数料だとかもかからないし、eSIM利用なら即日乗り換えできました。

流れとしては、機種変更手続き時にピタットプラン5Gへのプラン変更をeSIMで申し込み、端末が届いてから11 Proからのデータ転送・初期セットアップを済ませ、13 Proでau回線が開通したのを確認した直後にpovo 2.0をeSIMで申し込み、案内された手順に従って切り替え作業を行った……という感じ。eSIM使うのはこれが初めて(そもそもauはつい最近までeSIM対応してなかった)だったんですが、特にこれといった問題もなくその日のうちに乗り換えできました。なんでeSIMにしたかといえば、そっちのほうが手っ取り早そうだったからです以上。

povoではキャリアメールが使えなくなるのと、Apple Watchナンバーシェアが使えなくなるのは個人的なデメリットではあるのですが、今でも専らリモートワークでデータ通信をロクに使わない身としてはトッピングの柔軟性が非常に高いpovo2.0は魅力的だったので。正直今なら月3GBあれば足りるので、月1,000円でau回線のデータ通信端末を維持できるのは大きなメリット。トッピングの自動更新が無いというのは少々煩わしいですが、アプリからパッと購入できるのでまあそんなに問題にはならんでしょう。データ残量が少なくなったり、期限が近くなったらプッシュ通知されたりするのかな?

ただ、細かい難点を挙げると3GBとか20GBのトッピングの有効期限が「1ヶ月」ではなく「30日」なんですよね。なので、31日ある月はまる一ヶ月経つ前にトッピングの有効期限が切れてしまう。その場合、1ヶ月の間に2度トッピング追加するのをヨシとするか、あるいは1日はトッピングなしで我慢するか(一応128kbpsでの通信はできるらしいけど、実用には耐えないだろう)……と考えたところで、ふとiPhone 13はデュアルeSIM(eSIMを2つ登録できる)に対応していることを思い出しまして……。

楽天モバイルに加入した

んで思わず、オンラインで楽天モバイルに申し込んでしまったのでした。いやだって、楽天の場合初期費用掛からないし、今のプランだとデータ通信1GBまでは無料で維持できちゃうワケでしょ?だとしたら、povo 2.0の「隙間」を埋めるのに丁度いいじゃないですか。トッピングの容量を使い切る or 期限が来たら楽天の1GB分でやりくりして、楽天が1GB超えそうになったらまたpovoのトッピングを購入。楽天モバイルは通信エリアに不安がありますが、こちらはサブとして使用してメインはpovoってコトにしておけば問題ないだろう、と。

電話はRakuten Link経由で掛ければタダだしね。ただ、楽天へのMNPではなく新規契約なので、電話番号はまったく新しいモノになるワケですけど。まあ電話かけること自体滅多に無いし、かける可能性のある人にだけ新しい番号を連絡しておけば大丈夫でしょう。auで長年使ってきた番号はpovoで継続しているワケなので、着信する分には問題なし。

私は今年に入ってから楽天証券に口座を開いたコトをきっかけに楽天経済圏にじわじわ取り込まれつつある状況なので、加入手続きはめちゃ楽でした。改めての本人確認は必要なんですが、それも免許証なりマイナンバーカードと、自分の顔写真をカメラで撮ってアップロードすればオンラインで済んじゃうし。端末無しのeSIMの発行だけなので、申し込み手続きを始めてから30分くらいで開通まで行ってしまいました。端末はauで購入したものなので、楽天モバイルのeSIMを登録する際にはSIMロックの解除がいるのかな……と思ったんですが、iPhone 13は大手キャリアで購入してもSIMロック無しなんですね。素晴らしい。

「iPhone 13」シリーズは4キャリアとも“SIMロックなし” - ITmedia Mobile

そんなワケで、現状はiPhone 13 Proにpovo 2.0と楽天モバイルのデュアルeSIM体制となりました。eSIM使うのが初めてな上に、デュアルSIM運用も初めてというチャレンジングな状態。とりあえず、私の自宅周辺は楽天モバイルの自社回線エリアになっているようで、電波強度もとりあえずは問題無さそうです(屋内だとなかなかアンテナ4本とはならんけど)。

デュアルSIMだとバッテリーの減りが速くなるという話も耳にしますが、数日様子見している限りではわかんないレベルですね。iPhone 13はバッテリー性能が向上しているみたいなので、上手く相殺してくれてるのかもしれませんが。

楽天モバイルの1年間無料キャンペーンはずいぶん前に終わってしまっていますが、現在でも3ヶ月無料というコトにはなっており、かつ「3ヶ月経過した月の末日まで無料」というコトらしいので、月の頭に申し込めば実質4ヶ月は無料ってコトになります。……これ、最初に買ったpovoのトッピングが切れたらしばらくは楽天モバイルだけで運用しても良いかもしれんね。こういう芸当ができるのも、ゼロベースでトッピングを組み立てられるpovo 2.0のスタイルならではですね。

結果的に、通信料金については従来よりもかなり安くなりそうなんですが、しかし気になるのはpovo 2.0にしても楽天モバイルにしても、この料金体制がどこまで維持できるのか?という点。皆が皆お金を落とさなくなってしまっては商売上がったりなワケで、ユーザーを集めつつもそれなりにお金を落としてもらう施策を打っていく必要があるワケじゃないですか。ただ、そのマネタイズがなかなか思うように上手く行かないとかってなると、どこかで料金プランの見直しを迫られないか、っていう。povo 2.0と楽天モバイルのどちらもかなり実験的というか、攻めたプランなのは間違いないワケで、これが長く定着するかどうかっていうのはまだわからない気がするんですよねえ。

ひとまず現状はこれらの安いプランの恩恵に浴しつつ、今後の成り行き次第でまたプランの組み立てを考えていきたい所存です。ここ最近は大手キャリアでも価格破壊の動きが起きていたり、SIMロックが過去の遺物になったり、2年縛り撤廃の動きも進んでいたり、eSIM対応によって契約して即回線が使えるようになったりと、通信環境の利便性が一気に高まってきている感がありますね。ただ、これってある意味政治主導による急進的な変化でもあるワケで、その反動がどこかで返ってこないかは気になるところです。

2021/11/17追記

コメントにて、デュアルSIM運用下でのバッテリーの状態について質問をいただきましたので、今現在の状態を追記しておきます。とりあえず、直近24時間のバッテリー残量推移は以下のような感じ。

今現在も在宅で仕事しているため、使用頻度については「ちょいちょい」という程度ですね。画面オンより画面オフで使っている時間が長いのは、朝晩にウォーキングしながらオーディオブックやKindleの読み上げを聴いているためです。Kindleの読み上げは通信を伴うので、意外とバッテリー食いますね。

このキャプチャで言うと0時過ぎ〜7時くらいまでが就寝時間となるんですが、待機中のバッテリーの減りはまあこんなもんかなー、とは感じています。2年使ったiPhone 11 Proよりは良好かなと。

自分の利用スタイルだと、充電するのは1.5〜2日おきくらいですね。通勤しているときならば、おそらく毎日充電すると思います。待ち時間や電車の中ではかなり使っちゃうので。それでも、丸一日は余裕で持つ感じですね。鈴鹿サーキットに朝から夕方まで居続けて、写真撮ったりネット使ったりしていた時もバッテリー残量は気になりませんでした。

デュアルSIMにしている場合、個別にモバイル通信のオンオフができるので、バッテリー残量が気になるときは片方オフにしておくのも手としてはありますね。