大須は萌えているか?

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F1[19] ロシアGP 予選

まあシンガポールであれだけ速かったんだから、パワーセンシティビティの高いこのサーキットでもやっぱり速いよなフェラーリ……というワケで、F1ロシアGP予選。

ここでもフェラーリ速し

ホントに夏休み明け以降はフェラーリが怒濤の快進撃と言って良い状態で、ここソチでも当たり前のようにルクレールがポールを獲得してしまいました。これでルクレールは4戦連続のポール獲得、フェラーリドライバーとしては2001年のミハエル・シューマッハ以来という記録になるそうですが、コメントを求められたルクレールは「それより明日のレースに集中するよ」とクールなコメント。貫禄がありすぎる。

シンガポールで勝ちを拾って上昇気流に乗れるか、と思ったりもしたベッテルは、やっぱりルクレールに及ばないタイムで3番手止まり。間にハミルトンに入られちゃいましたね。最初のブレーキングポイントまでが長いこのコース、ルクレールの真後ろになるベッテルはそのトウをフル活用したいところでしょうが、ハミルトンも当然ルクレールのトウを狙う格好になるでしょうから、スタート直後のこの3台のポジション取りがどう推移するのかが見所のひとつになるでしょうね。

ルクレールのハミルトンの予選アタックの比較動画を観てみると、アクセル全開の区間では簡単にフェラーリメルセデスを置いていってしまう有様で、なるほどこれは勝負にならんですね。

ミディアムのペースがフェラーリに比べて結構良かったとされるメルセデス、それなら確かにスタートタイヤでフェラーリの逆を行ったのも理解できるところではあります。真っ向勝負しても話にならないから、タイヤの違いで勝負しようっていう。記者会見で「そのスタートタイヤを選んだ理由はなに?」と問われたルクレールは、「ソフトの方がスタート時に有利だし、デグラデーションはソフトもミディアムもそんなに差が無いから」と応えてますが、それを受けてハミルトンは「僕はなにか違いがあって欲しいね」とコメントしてたりして。

CL: On our side I think the start is very important here and we thought that the benefits of starting on Soft was big. And then there was not much difference, in terms of degradation, from the Soft to the Medium. So, yeah, we thought it was worth it to make it our start tyre. LH: I just wanted to be on something different.

via: FIA post-qualifying press conference - Russia | Formula 1

雰囲気的にはルクレール楽勝、という雰囲気もしてしまいますが、さて。しかし、初開催から5年の間、メルセデス全勝のコースでフェラーリが完勝となると、これはちょっとした事件ですね。

ホンダは鈴鹿の準備中

今回、ホンダ勢はPUのエレメントの入れ替えなどもあって、フェルスタッペン・ガスリー・クビアトがグリッドダウンペナルティとなり、そしてアルボンはQ1でクラッシュをしてしまい早々に姿を消すなど、ちょっと苦しい展開。特にクビアトは、フリー走行中にPUトラブルでコース上にマシンを止めてしまっており、新しいPUを余分に1セット投入するコトになってしまったのは少々不安なところでもあります。

ただ、今年のホンダPUはセッション中にマシンが止まってしまうような壊れ方するコトはホントに少なくなりましたね。インタビュー記事でホンダの田辺さん曰く、

今回のようにコース上で止まったのは、おそらく今年これが初めてだと思います。本当はコース上でストップするトラブルはゼロにしたかったんですが、残念です。

via: ホンダ田辺TD土曜日インタビュー:PUトラブルのクビアトは再び新品投入。「かなり厳しい戦いになるが、調整を万全に行いレースに備えたい」/F1ロシアGP | F1 | autosport web

とのこと。あー、今年は一度も無かったっけ?

タイミング的には鈴鹿の前のレースでのPU入れ替えというコトで、鈴鹿を見据えての戦略かなーとも思えるんですが、鈴鹿のあとはレッドブルと相性のいいメキシコだし、それ過ぎちゃうともうシーズン残り3戦しか残ってないし、そうなるとメルセデスフェラーリと真っ向勝負するのが厳しいこのソチでPU交換しちゃうのが一番良い、ってコトになりますわな。

そのほか

マクラーレン勢は予選6番手と7番手を獲得(フェルスタッペンが5グリッドダウンになるので、スターティンググリッドは1つずつ繰り上げ)、長い直線のあるサーキットでもきっちりトップ3チームに次ぐポジションに着けてきますね。そしてここに来て、2021年からマクラーレンメルセデスPUにスイッチするというニュースが。

McLaren to use Mercedes power from 2021 | Formula 1

一度はメルセデスと縁を切ったマクラーレンですが、ホンダとは上手くいかず、やむを得ずルノーと組んでじりじりとポジションを上げてきましたが、これ以上の伸びしろを得ようと思ったらルノーPUではダメという結論になってしまったようです。「メルセデスは自分のワークスチームに力を入れちゃってるからダメだ」とか言って縁を切ったかと思うんですが、結局またそのメルセデスの供給を受けるコトになるのもなんだかなあ、という気がしないでもありません。

しかしそうなると、このまま行けば2021年にはルノーのカスタマーチームはゼロとなり、ルノーワークスしか残らないというコトにもなりますが……。ワークスもなかなか思う様に成績を伸ばせていないし、ルノー撤退フラグが立っているような気がしないでもありません。