大須は萌えているか?

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音楽のサブスクサービス、Amazon Music UnlimitedからApple Musicに乗り換えた話

つい最近まで、音楽サブスクリプションサービスとしてAmazon Music Unlimitedを利用していたんですが、Unlimitedを止めてApple Musicに乗り換えました。そもそもが私iPhoneiPadMacと一通りのAppleバイスを利用している人間なので、Apple Musicを利用するのが自然な流れではあるのですが。

逆に、なんで今までApple Musicを利用して「いなかった」かというと、Apple Musicがローンチされた当時の印象が悪かったからです。Apple MusicってユーザーがiTunesに登録したユーザー所有の音源をクラウドにアップロードして、サブスクの音楽もユーザー自前の音楽もシームレスに取り扱えるようになっているじゃないですか。その際、ユーザー所有の音源がすでにApple Musicに存在している場合、アップロードせずにApple Musicの曲を引き当てるという動きをするワケですが、このマッチングの性能に難があったんですよね。

例えば、ライブテイクの音源なのにシングルカット版に置き換えられてしまったり、酷いのになると曲のタイトルが同じ別のアーティストの曲に置き換えられてしまったり。また、自前の音源がApple Musicの音源に引き当てられた場合、その音源をダウンロードするとDRM付きになっている(認証されたアプリケーションからしか再生できない)なんていう問題もありました。Apple Musicに加入して自前の音源をアップロードしたけど、嫌気が差してApple Musicを退会したらiTunesから自前の音源まで消去された、なんていう話まで出回ってました。

そういった悪い話題をあれこれ目にしていたので、Apple Musicには近寄らんとこう、と思ったんですね。あと、iTunesで曲を購入したコトはあったけど、そこまで音が良いとも思わなかったし。しばらくは音楽のサブスクリプションサービスそのものを利用しては居なかったんですが、AmazonのPrime会員であるというコトもあって、少々お安く加入できるAmazon Music Unlimitedを使うようになったのでした。Echoを購入して、音楽のサブスクサービスと組み合わせると面白いかなーと思ったのもあって。

ただ、ひょんなコトから「Apple Digital Masters」というものの存在を知り(⇒ ハイレゾ音源をどうやってiPhoneで聴くか問題を考える)、その後AirPods Maxを入手した(⇒ AirPods Maxを買ってしまったので、軽く使ってみた感想)コトもあって改めてApple Musicを試してみようかな、って気になったんですね。3ヶ月無料で使えるし。そしたら、Apple Digital Masters以外の音源でもAmazonより音が良いように感じたんですよね。どちらも256kbpsのAACフォーマットとされているので、そこだけ見ると違いは無いハズなんですが……ただ、双方を聴き比べてみるとApple Musicのが音がクリアに聞こえる感じがして。AirPodsとの相性問題(?)みたいなのがあるのか知りませんが。

音質を言うのであればAmazon Music HDにすれば良いんじゃね?っていう説もあるんですが、単純に料コストが高いのがイヤだなあっていうのが正直なところです。コストというのはAmazonの料金だけの話ではなくって、ハイレゾ音源はデータサイズがデカいのでスマホにダウンロードしまくるとストレージを圧迫する要因になるし、かといってストリーミングで聴くとなるとスマホはデータ容量無制限プランが前提になるかと思いますが、今はリモートワーク主体なので料金プランケチって無制限じゃないのにしているし。音質はトップクラスなのかもしれないけど、コスト面でのデメリットが大きすぎる印象。そもそも、自分が良く聴く曲がハイレゾで提供されている確率が低い気もしますけど。

加えて、恐る恐る自前の音楽データをApple Musicにアップロードしてみたところ、さすがにローンチからそれなりの年数が経っているコトもあってコレといった問題も無い感じ。ざっと見た限りマッチングの問題は無さそうだし、試しに自前の音源をWindows機のiTunesから登録して、「iCloudの状況」が「マッチ」となっている曲をMacの方からダウンロードしてみたところ、DRMの掛かっていない拡張子「.m4a」のファイルでダウンロードできました。Amazon Music Unlimitedを使っているときには、サブスクで聴きたいときにはAmazon Musicのアプリで、自前の曲を聴きたいときにはiTunesで、みたいな状態になっていたので、それをひとつのアプリに統合できるっていうのはやはり楽。

そんなワケで、Amazon Music Unlimitedの契約更新は止めて、Apple Musicに乗り換えるコトにしたのでした。とはいえ、Apple Musicの機能を全面的に信用しているワケではないので、自前の音楽データは別途バックアップもしてますけどね。Apple Musicは1年更新のプランにしたので、年間9,800円(月単位だと980円×12なので、ずっと使うなら2ヶ月分得になる)となり、Prime会員のAmazon Music Unlimitedより年間2,000円高い勘定にはなります。ただ、音質と使い勝手でそれに見合うメリットはあるかな、という感じ。

AmazonやらAppleやらGoogleやらMicrosoftやら、いろんなとこのサービスを使っておりますが、それぞれが何かと囲い込もうとしてくる中で自分にとって最良のサービスを選ぶのもなかなか難しいよなあ……。ただ、これで音楽はAppleにシフトしたし、動画はNetflixへの依存度が高まっているし、買い物もビックカメラヨドバシカメラの通販を使う頻度がじわじわ増えてきた(Amazonは怪しいマケプレ業者増えすぎ)ので、Amazon依存度が一昔前から下がってきているかなあ。まあ、電子書籍Kindle使ってるし、「脱Amazon」とまでは行かないんですけどね。写真のバックアップ先としてはAmazon Photoが優秀(RAWも容量無制限でいけるので)なので、その辺の状況が変わらない限りはPrime会員を止めるコトは無いと思います。

まあ、自分が常用しているサービスも、時折点検してみるのが良いんでしょうね。