そういやいつもアニメの新番組が始まって少ししたタイミングで観ているアニメの感想をちょろっと書く、というコトはしているんですけど、最後まで見終わったあとに感想書いたりするコトってあんまし無いな、と思ったりしたので、年末というコトもありますし今年観たアニメの中で特に印象に残ったものを10作品ピックアップしてみます。
ちなみに、今年各クールごとに書いたアニメの話は以下。
順位付けとかそういう意図は無いので、順不同というコトでひとつ。
- 輪廻のラグランジェ
⇒ 正直、分割2クール観た印象はそこまでパッとするものではなかったというか、なんか小さくまとまってしまった印象のある作品。なんかいろいろタイアップした弊害が出たんじゃないかとかそんな気もしてしまうんですが、とりあえず鴨川を連呼するというヒネりも何もないご当地タイアップはとても印象的でした。 - キルミーベイベー
⇒ やっぱやすなはウザかわいいよね。 - Another
⇒ 物語が進んで行くにつれて引き込まれた作品。綾辻行人原作というコトもあって、まとまりの良いストーリーとトリックでした。 - Fate/Zero
⇒ 今年一番の鉄板というか、最初から最後まで期待値通りの面白さが続いた作品かも。たくさん登場するキャラクターそれぞれの思いがキチンと描かれているのが良かったですね。 - ヨルムンガンド
⇒ 原作がサンデーGXというコトで、なんとなく『BLACK LAGOON』と対比させながら観ていた作品ですが、こっちは武器商人の話というコトで視点がマクロな感じ。後半の展開はややご都合主義的な感じもしましたが、こういう雰囲気の作品各クールに1本ずつくらいあってもいいよね。 - 氷菓
⇒ 氷菓おにぎり美味しかったです。あ、高山行ってない。
- 人類は衰退しました
⇒ ほのぼの毒舌系とでも言うべきか、妖精さんの台詞回しも含めて見事に独特の世界観を形成していたなぁと。最後までその雰囲気がブレなかったのも良かった。 - TARI TARI
⇒ ふつーの子がふつーに青春する話、がここまで面白く観られてしまうというのは結構スゴい気が。これもキャラクターの掘り下げが上手い作品でしたね。 - ソードアート・オンライン
⇒ 個人的には主に「ツッコミどころが多い作品」という意味で楽しませていただきましたが、原作がライトノベル界No.1のヒット作になっているという部分も含め気になる作品です。 - ジョジョの奇妙な冒険
⇒ 「ジョジョ」のテイストをうまくアニメ化できているッ!いやシュトロハイムなんてどうするんだろうと思ってたんですけど、素晴らしいですねアレ。11話の「ほおーらほらほらァーッ切れるゥ~ッ」を聞いただけで感動しました。
なんか、そこまで突出した作品は無かった一年だったよーな。あとこの10作品には含まれないけど付け加えるとしたら『エウレカセブンAO』あたりでしょうか。ただ正直、あのパラレルワールド展開は失敗だったと思ったり。
あと、なんとなくの印象としていわゆる「空気系」と言われるような作品が目立たなくなってきている気がしますね。まー流行り廃りの問題もあるのかもしれませんが、単純に空気系の作品って作りづらいよーな気もします。だって物語性が排除された女性キャラメインの作品が空気系だとすると、どうしても似たり寄ったりになってしまいそうだし。なので、その作品オリジナルの訴求力を持たせるためには+αの要素が必要になってくるというか。
『男子高校生の日常』は空気系そのものに対してのパロディみたいになってますし、『氷菓』の場合は空気系にミステリの要素を上乗せした感じで。『TARI TARI』は男子も含めたキャラクター描写と、部活を通した成長物語をプラスしてますね。日常的な描写に軸足を置き、過度に深刻なストーリー展開を排除しながらも、日常に潜むちょっとしたドラマにスポットを当てるような。
『中二病でも恋がしたい!』なんかは恋愛というもっともベタな「日常に潜むちょっとしたドラマ」を描いておりますね。空気系アニメでは恋愛要素は基本的に排除されていたワケなので、そういう意味ではわかりやすい「空気系からの揺り戻し」が起きているのかなー、と。
なんか今は次なるムーヴメントに向けて模索している状態なのかな、という気がしますが、そんな中ストーリーとしては古典的なヒロイック・ファンタジーである『ソードアート・オンライン』がヒットしたというのは興味深いところ。でもこれはゲームの中の物語で、主人公は近未来の現実世界を生きる普通の高校生。「五感を使って体験できるゲームインターフェイス」というのはやがて実現しそうな気はしますし、そういう意味ではこれ現実と地続きの物語なんですよね。
2013年はどういう傾向が見えてくるのか興味深いですが、しかし新年早々京アニが『たまこまーけっと』などという作品を投入する模様なのでどうなることやら。ところでコレ人の言葉を話す鳥が居候する話らしいですが、それってつまり京アニ版『Gu-Guガンモ』という理解でよろしいのでしょうか?