今年の台風ってホントに嫌がらせのようなタイミングで来るよね……。F1日本GP金曜日。
- FP1結果: FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX 2019 - PRACTICE 1
- FP2結果: FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX 2019 - PRACTICE 2
- 金曜各チームコメント: What the teams said - Friday in Japan | Formula 1
台風19号の接近に伴い、土曜日のセッションがすべてキャンセルされるコトが金曜午前中に正式決定され、日曜日に予選と決勝が行われることとなりましたね。予選決勝の同日開催は以前にもあったパターンではありますが、自分が現地観戦した中では初めてのコトなので、面白そうでもあり、ちょっと慌ただしくなりそうでもあり。日曜はゆっくり出掛けようと思っていたけど、朝イチで出掛けないとイカンかな……。
とはいえ、土曜日が1日空くというのも悪くは無かったりします。金曜に撮った写真整理できるし。写真の整理だけでほぼ1日潰れるんですけど。
そんなワケで、現地観戦した話も踏まえての、F1日本GP金曜日セッションのお話。
インナートラックファンエリア
金曜日は午前7時半くらいにはメインゲート前の開場待ち行列に並び、8時半のゲートオープンと同時に入場する有様でした。なぜかというと、金曜日の「インナートラックファンエリア」のチケットを購入していたため。
要は、パドック入退場ゲートのところにファンが入場できるエリアを作り、その外側に関係者用通路を通すコトで、パドックに出入りするドライバーやチーム関係者と写真撮ったりサイン貰ったりできるかも、みたいなヤツですね。通路の一角にはミニステージも用意されており、通りがかった関係者をサーキットのスタッフさんが捕まえて、そのままインタビューなんかもしてしまおう、という。
下の写真の緑の部分がチケット購入者が入れるエリア、右の赤い部分が関係者用通路。左手奥にちょこっと青いエリアが見えますが、ここはパドッククラブ専用だそうで。
ここのチケットは指定席もしくはカメラマンエリアチケットとセットでのみ購入可能、木・金・土・日の各曜日400枚ずつ限定で、木は1万円・それ以外の曜日は2万円というなかなかのお値段がするモノとなっております……が、なんかノリで買っちゃったんですよ金曜日のやつを。去年30周年企画としてやってた「インフィールドエリア」もチケット買って、それは結構満足できるものだったからつい。
ただ、先に結論を書いてしまうと、個人的にはこのチケット買ったのは失敗でしたね。
まず第一に、関係者がほとんど通らない。……これは曜日によっても違いがありそうですが、金曜日はゲートオープンの8時半から18時までこのエリアに入場可能だったものの、どうもこの日ほとんどのドライバーが8時半より前にパドックに入っちゃってたみたいで、朝ゲートオープンと同時にまっすぐこのエリアに行って、ここ通ったドライバーってガスリーだけ(FP1は山本尚貴にマシンを譲ったので走らなかった)でしたからね。
FP2のあともここに来て、17時半くらいまで待ってみましたが、ドライバーもチーム関係者も誰も来ない有様。自分は電車とバスで来ていたので、帰りのバスが18時最終となっていたため17時半を過ぎたタイミングでエリアを離れましたが、その後18時までに誰か来たんでしょうか。
まー、今回はスケジュールが特殊になっちゃったので、セッション終了後の記者会見のあとに、チームのミーティグなんかもかなり時間を掛けてやっていたのかもしれませんけどね。しかし、ここまで誰も来ないのは辛い……。
一応、現役ドライバーやチーム関係者以外だと、朝はホンダの山本MS部長(尚貴じゃないよ)、ジョニー・ハーバート(キックボードに乗って一瞬で通り過ぎてった)、ポール・ディ・レスタ、夕方はチェイス・ケアリー、森脇さんや浜島さん、ロイック・デュバル、松田次生、ニック・キャシディ、福住仁嶺(ちょうど自分が帰ろうとしたときに出てきた)、といった人たちは見かけましたが……。
そして第二に、必ずしも関係者がここを通るとは限らない。パドックのゲートはセンターハウスのすぐ隣にあるので、クルマをセンターハウスのロータリーに横付けして、そこからパドックに向かっちゃえば、ファンが大量に待ち構えているこのエリアを通らなくて済むんですよね。下の写真でいうと、奥側の建物がセンターハウス、手前側がミニステージ方面になります。
なので、夕方姿を現した森脇さんや浜島さん、キャシディなんかはロータリー方面へ向かってしまったし。現役ドライバーやチーム関係者が現れた場合は、スタッフがステージ方面へ向かうよう誘導することになっていたみたいですが、そもそも現れないのではどうしようもないっていう……。
もちろん、このエリアはドライバーや関係者に会えることを保証するものではないので、仕方無いっちゃ仕方無いんですが、忍耐強い人でないとオススメはできません。世の中、ドライバーや関係者の出待ちなら何時間でも耐えられるっていう方々がおられるのも承知しておりますので、言うなればここは「有料出待ちエリア」といった感じですね。実際、朝ここに来て、FP1始まって以降もずっとこのエリアに居続けた人も居たようで……(エリア内にサーキットビジョンがあるので、映像は見るコトができる)。
個人的にはそこまで出待ちに情熱を燃やすコトはできないので、来年以降はパスだなこれは。それでも一応、ガスリーとフランツ・トスト(朝、自分が観客席に向かおうとしたタイミングでロータリーからパドックに入ろうとしていた)にはサイン貰いました。
FP1
……インナートラックファンエリアの愚痴が長くなりすぎた!
FP1は、昨年同様D5スタンドから見ておりました。曇ってはいたものの、雨の気配は無し。風もほとんど無かったですね。
FP1の話題は、なんといっても山本尚貴の出走。日本GPのセッションに日本人ドライバーが出場するのは、2014年の可夢偉以来かー……。
気がつけば、いつの間にか日本人ドライバーにとってF1がまた遠い存在になっちゃった感がありますが、この山本尚貴の出走によってなにかのきっかけが生まれると良いですねえ。順位だけ見ると17位ですが、クビアトと遜色の無いタイムは出せているし、初の実走だというのにノーミスで90分のセッションをきっちりこなしたっていうのは流石ですね。
琢磨や可夢偉はヨーロッパでの活躍からF1に繋げていった形ですが、山本の場合は基本的に日本でキャリアを積んで全日本チャンピオンに上り詰めたドライバーなだけに、山本がF1で評価されれば、結果的に日本のスーパーフォーミュラの国際的な評価も上がりそうですし、そうなれば日本人ドライバーにとって、新しいF1へのルートができるコトにもなるのかもしれない。
これは日本のメーカーであるホンダと、F1でも有数の規模を持つトップチームであるレッドブルの関係があればこそ実現した機会だと思いますが、こういうの見るとやっぱり日本のメーカーがF1に参戦して、コネクションを持っておくって重要なんだなーと。結局、実力「だけ」で行ける世界じゃないですからねF1って。
今年の金曜日って、例年に無いくらいお客さんが多かったんですよね。ちょっとびっくりするくらいに。
これってやっぱりレッドブル・ホンダが勝ってみせたこと、そしてこの山本尚貴の出走も無関係では無い気がします。やっぱり、日本のメーカー、日本人ドライバーの活躍が鈴鹿のF1を盛り上げる一番の起爆剤なんだよなー。
FP2
午後は雨が降るかも……と言われておりましたが、結局セッション終了まで崩れませんでしたね。なんか山の方では結構雨が降っている感じもあり、ちょっとヒヤヒヤしていたんですが。
なお、FP2はB2スタンドから観戦。ここのスタンドも「決勝かな?」っていうくらい混んでました。iPhone 11の超広角カメラ楽しい。
土曜がキャンセルになるコトは決まっていたし、もし日曜の予選も天候の問題で中止となった場合は、このFP2の順位がそのままスターティンググリッドになるというコトで、各チームロングランもやりながら、一発のタイムも出しに来るという濃密なセッションとなりましたね。
しかし、金曜を見る限りだとメルセデスがかなり良さそうですよねー、鈴鹿に結構な空力アップデートを持ち込んだという話もありますし、それが上手く機能している感じでしょうか。
全開区間もそれなりにあるコトから、フェラーリも速さを見せるのではないかと言われておりますが、金曜を見る限りだとメルセデスより劣る感じ。それでも、予選までになんやかんや合わせ込んでくるのがフェラーリ、っていう気もしますが、FP3が無くなっちゃった影響がどう出ますかね。
FP2ではレッドブルもフェラーリと遜色無いところまでタイムを上げてきましたので、このまま路面がリセットされてのぶっつけ本番な予選になだれ込んだ場合、どういう順位になるのかは興味深いところでもありますし、予想ができないところでもあります。順当にいけばハミルトンなんでしょうけど、FP1・2でトップタイム出してるのボタスなんだよな……。
中団グループは相変わらずカオスな感じですが、FP1未出走でFP2から出場のガスリーがサクッと9番手に食い込んでいるのは流石な感じ。鈴鹿は経験値ありますもんね。
そういや、ランド・ノリスってマクラーレンのリザーブだった昨年の鈴鹿でフリー走行に出場して、そのときはアロンソよりもだいぶ遅いタイムで「うーん?」って感じだったんですけど、まさかレギュラーになった今年、ここまで活躍するとは思いもしませんでした(失礼)。FP2でも10番手タイムをマークしており、正ドライバーとして頼もしくなったなあ……と。
ルノーの2台はずいぶん低迷している感じもしますが、リカルド曰く燃料軽くしてクイックラップをしようと思ったらトラフィックに引っかかっちゃった、という事情もあったようで。
予選は中団グループも相当な混戦になりそうな気配、楽しみです。
ただ、日曜は天気は回復しそうではあるものの、風がまだしばらく強そうなのが気がかりですね。ドクターヘリが飛べないとセッション開始できないって言うし。もしかしたら、午前の予選中止というコトも有り得るのかもしれませんが、とりあえず朝からサーキットへは向かうとしますか……。
3日間通しのチケットも昨年よりだいぶ売上げが良い、という話ですし、こりゃ公共交通機関も結構混み合うかな?時間に余裕を持って行動するのが良さそうですね。ちなみに、金曜日でも昼時は売店に長い列が出来ているところもあったので、日曜は予め食料を調達しておくのが吉かもしれません。タイムスケジュールもあんまり余裕が無いので、お昼は人が集中しそうだしね……。